2013年8月20日火曜日

5月から8月の支援活動


5月から8月にかけて行いました支援活動の様子をご紹介します。
この活動はJCCCNC様の支援を受けています。


5月21日 重村 淳JSTSS副会長(防衛医科大学校精神科学講座)
埼玉県加須市に避難している双葉町役場を再訪しました。
東日本大震災後、唯一残っている避難所を双葉町は運営し、6月17日いわき市への役場移転も併せて、役場職員たちは多忙を極めていました。
そのような中、せめて少しの時間でも癒しの時間を設けられればと思い、役場内で「職員ひとやすみの会」を開催しました。



6月26日 加藤 寛JSTSS震災特別委員長(兵庫県こころのケアセンター)
南三陸町にて、地域精神保健活動関してコンサルテーションを行いました。




6月27日 加藤 寛JSTSS震災特別委員長(兵庫県こころのケアセンター)
定例の気仙沼保健所訪問。地域精神保健活動立案に関してのコンサルテーションを行いました。
また、こころのケアセンター気仙沼支所の活動に関してのコンサルテーションも行いました。




7月4日 前田正治JSTSS研修委員長(久留米大学医学部精神神経科学教室)
いわき市にて保健師や市職員を対象とした講演を行いました。(ふくしまこころのケアセンター主催)




7月5日 前田正治JSTSS研修委員長(久留米大学医学部精神神経科学教室)
ふくしまこころのケアセンター主催で福島市にて支援相談員を対象とした講演を行いました。(ふくしまこころのケアセンター主催)



その後、支援相談員とグループミーティングを行いました。






7月23日 重村 淳JSTSS副会長(防衛医科大学校精神科学講座)
原発事故の影響で多くの人々が避難している福島県の県中地域。
自治体職員、仮設住宅担当者などは避難住民のために奔走していますが、避難生活が長期化するなか、住民からの苦情を直に受けたり、住民と行政との板挟みに苦悩したり、支援者のストレスが常態化しています。
ふくしま心のケアセンター県中方部センター主催、県中保健福祉事務所・JSTSS等共催の“復興支援者のための研修会「働く人のストレスケア」”では40名を超える支援者が集まり、支援職への心構え、支援者たちも被災者であり癒しが必要であることを再確認しました。

常磐高速道:原発周辺の通行止め掲示板




8月2日 重村 淳JSTSS副会長(防衛医科大学校精神科学講座)
ふくしま心のケアセンターいわき方部センター主催(相双保健福祉事務所・いわき市保健所共催、JSTSS後援)にて「支援者のためのストレスケア研修会」を行いました。
いわき市は、震災で300人強が直接死亡・行方不明となった街ですが、加えて、原発事故の避難者や作業者が流入し、人口が約3万人も増えました。
町環境の変化(住宅不足、物価高騰など)、震災前からの住民と避難住民との共生が大きな課題となっています。
同センター初の研修会では、行政職員、仮設住宅世話人など約100名が集まり、支援者が一息つける場を提供するとともに、「共生」をキーワードとした今後の支援策を考えました。

いわき勿来地区


2013年6月11日火曜日

支援活動報告

ご報告が遅れましたが、3月以降もJCCCNC様からの助成により、東北での支援活動を継続しています。


3月1日 重村淳JSTSS副会長(防衛医科大学校精神科学講座)

ふくしま心のケアセンター主催の復興支援者のための研修会を郡山市医療介護病院(福島県郡山市)にて行いました。
ふくしま心のケアセンターHPにレポートが掲載されています。
http://kokoro-fukushima.org/oshirase/20130326/


3月8日9日 前田正治JSTSS研修委員長(久留米大学医学部精神神経科学教室)

ふくしま心のケアセンターにて、コンサルテーション、および来年度の支援についての打合せを行いました。


3月13日14日 加藤寛JSTSS震災特別委員会委員長(兵庫県こころのケアセンター)

気仙沼保健所にて、通例のコンサルテーション、視察を行いました。


4月2日 重村淳JSTSS副会長(防衛医科大学校精神科学講座)

平成25年度ふくしま心のケアセンター着任研修を行いました。
全職員の年度初めの研修として、支援者支援の意義、被災者・支援者・自分自身のケアについて講義しました。


4月26日 前田正治JSTSS研修委員長(久留米大学医学部精神神経科学教室)

ふくしま心のケアセンターにて、コンサルテーション業務および今年度の支援についての打合せを行いました。


5月29日30日 加藤寛JSTSS震災特別委員会委員長(兵庫県こころのケアセンター)

29日は石巻市を視察。また石巻保健所でコンサルテーションを行い、今年度の精神保健活動について話し合いました。
30日は気仙沼市保健所で通例のコンサルテーション。気仙沼保健所、宮城県庁職員、精神保健福祉センター職員も参加し、今年度の精神保健活動について話し合いました。


コンサルテーションの様子


気仙沼のホテル近くでは、少しではありますが
水産加工場が建設されている所も出てきはじめていました。


ホテルも津波のあった1階を改装し、仮営業を開始していました。

2013年6月4日火曜日

JSTSS第12回大会が開催されました。


5月11日、12日の二日間に渡り開催された第12回日本トラウマティック・ストレス学会にて、以下のように数多くの東日本大震災に関連したシンポジウムが行われました。

■災害支援者の願う「支援者支援」とは
座長/岡野谷 純

■東京電力福島第一原子力発電所事故が福島県民に与え続けている影響
座長/前田 正治、重村 淳

■東日本大震災被災者の精神健康
座長/黒澤 美枝、加藤 寛

■惨事ストレス対策の方略
座長/大澤 智子、藤代 富広

■東日本大震災後中長期の子どものメンタルヘルスとその支援
座長/藤森 和美、奥山 眞紀子

■災害や事件におけるメディアの役割
座長/前田 正治

■ランチョンセミナーⅡ
被災地の復興期における支援者支援を考える
ファイザー株式会社
座長/前田 正治 演者/加藤 寛


ランチョンセミナーの様子


今年度もJCCCNC様からの支援により、東北3県への支援活動を継続中です。
活動内容については、引き続きこちらのブログでも報告していきます。

2013年3月19日火曜日

2月の支援活動

2月も東北3県での支援活動を展開しました。
この活動はJCCCNC様の支援を受けています。


2月6日7日 加藤寛JSTSS震災特別委員会委員長(兵庫県こころのケアセンター)

2月6日は気仙沼保健福祉事務所主催の気仙沼地域支援者向け研修会にて研修を実施。
支援者約60名程が参加されました。研修は災害後に起こりやすい精神科的問題への対処法というテーマで行われました。
当日は津波注意報が発令され行政職員は職場での待機指示が出された為、予定より少ない参加となりました。しかしながら集まられた参加者らは被災者の精神科的問題に対する関心が高く、質疑応答も盛んに行われました。
2月7日は南三陸町の保健師らを対象に応急仮設住宅を対象に行われた健康調査の結果をもとに今後の支援方法についてコンサルテーションを実施しました。


講義を行う加藤委員長


コンサルテーションの様子



2月8日 岩切昌宏JSTSS理事(大阪教育大学 学校危機メンタルサポートセンター)
      瀧野揚三JSTSS会員(大阪教育大学 学校危機メンタルサポートセンター)
      野坂祐子JSTSS会員(大阪教育大学 学校危機メンタルサポートセンター)

先月に引き続き、平成24年度 子どもの心のケア専門研修のため盛岡を訪れました。
「思春期の心性とトラウマケア」「支援者のセルフケア」をテーマに講義を行い、事例検討や情報交換も行われました。
児童福祉に関わる方が対象であり、児童相談所、児童福祉施設、教育機関、医療機関、市町村の相談担当から、約60名が参加。
子どものトラウマの説明と症状について概観し、とくに思春期の心性に焦点をあて、具体的な支援の留意点について説明しました。
また、支援者のストレスマネジメントとしてワークを実施。
事例検討では児童福祉施設での取り組みについて発表があり、参加者で検討するとともに助言を行いました。


講義を行う岩切JSTSS理事

講義を行う野坂JSTSS会員



2月21日22日 前田正治JSTSS会長 (久留米大学医学部精神神経科学教室)

ふくしま心のケアセンターにて、事例検討等のコンサルテーション、および相馬郡新地町にて支援相談員80名を対象に、睡眠関連の講演が行われました。

2013年2月14日木曜日

1月の支援活動

1月も東北にて支援活動を展開しました。
この活動はJCCCNC様の支援を受けています。


1月9日 加藤 寛JSTSS震災特別委員会委員長(兵庫県こころのケアセンター)

大船渡保健所主催の大船渡地区支援者向け講演会にて講演。
支援者約80名ほとが参加されました。
大船渡地区は陸前高田市のある地域でもあり、被災している支援者も多くおられます。
これからの復興期に起こることが予想される心の問題について、また支援者自身のセルフケアをどのようにしていくのかについてなどが講演のテーマとなりました。


1月17日 前田正治JSTSS会長 (久留米大学医学部精神神経科学教室)

午前中、福島市にてふくしま心のケアセンタースタッフと事例検討会。
午後には相馬市にてふくしま心のケアセンター相双方部のスタッフ研修を行いました。


1月18日 前田正治JSTSS会長 (久留米大学医学部精神神経科学教室) 

いわき市にてふくしまこころのケアセンターいわき方部のスタッフ研修を行いました。


1月25日 亀岡智美JSTSS理事(兵庫県こころのケアセンター)
      瀧野揚三JSTSS会員(大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター)


平成24年度 子どもの心のケア専門研修にて、「思春期の心性とトラウマケア①」と題し、「子どものストレスケア」について講義し、被災、虐待、事件事故等によるトラウマの支援に関する事例検討、情報交換を行いました。
岩手県の児童福祉担当者、市町村の健康福祉担当者、児童福祉施設の専門職員、小中高の教員、小中高のスクールカウンセラー、病院の心理士が対象であり、59名が参加。
震災より2年になろうとする時期での研修であり、中長期にみられやすい影響についての解説を行いました。
ストレスケアについての講義や活用例のワークだけでなく、事例検討と情報交換会をしたことで、支援者に対する心理的援助の機会になりました。

2013年1月22日火曜日

12月の支援活動

12月も東北にて支援活動を展開しました。
この活動はJCCCNC様の支援を受けています。

12月4日 重村淳JSTSS副会長(防衛医科大学校精神科学講座)

福島県三春町立三春病院にて行われた福島県県中保健所主催の平成24年度自殺予防支援者講習会にて講演。
「大規模災害が心に与える影響と自殺の危機」をテーマに、精神障害や自殺予防におけるポイントを解説。
避難者に向けた孤立化防止策、福島県民としての自尊心が鍵になることを強調しました。
埼玉県県中保健福祉事務所管内ゲートキーパー(行政職員、社協職員、民生委員など)、ふくしま心のケアセンター職員、埼玉県県中保健所職員など約40名が参加。


12月7日 重村淳JSTSS副会長(防衛医科大学校精神科学講座)

福島県三春町保健センターで行われた支援者のためのストレスケア研修会『職員ひとやすみの会』にて講演。
原発事故の避難対象区域となり、村役場が三春町に移転している福島県葛尾村。
役場職員の多くは、仮設住宅で生活しながら村行政に携っています。
葛尾村職員など約20名が参加し、グループワーク、センター臨床心理士によるリラクセーションプログラムも盛り込まれ、文字通り「ひとやすみ」のひと時となりました。


12月12日 重村淳JSTSS副会長(防衛医科大学校精神科学講座)

双葉町役場職員のメンタルヘルス支援に関する検討会議に出席。
今回の訪問では、加須保健所職員と支援内容の調整を行い、支援における優先順位を整理するとともに、 町役場との連携を強化するための方策を協議しました。


12月13日 前田正治JSTSS会長 (久留米大学医学部精神神経科学教室)

郡山市で行われた、ふくしま心のケアセンター県中方部主催の研修事業にて、「被災地でのスクリーニングの在り方」について講演。


12月14日 前田正治JSTSS会長 (久留米大学医学部精神神経科学教室)
ふくしま心のケアセンター主任会議研修にて「被災地におけるトラウマ反応とそのケア」をテーマに 講演。


12月19日 重村淳JSTSS副会長(防衛医科大学校精神科学講座)

双葉町役場を再訪。
加須保健所との協議内容をもとに、町職員への支援内容を調整。
高齢者支援の福祉専門家が同行し、高齢者対応における事例コンサルテーションを実施。
25年度の町役場いわき移転、総選挙対応などで役場職員の負担がますます増える中、職員支援の企画案を協議しました。


12月26日 加藤 寛JSTSS震災特別委員会委員長(兵庫県こころのケアセンター)

定例の気仙沼訪問。
気仙沼市役所にて、地域活動状況についてのヒアリング、健康調査後のフォローアップに関する助言や指導を行いました。


12月27日 加藤 寛JSTSS震災特別委員会委員長(兵庫県こころのケアセンター)

南三陸町役場、気仙沼保健所を訪問。
健康調査に関するコンサルテーションや地域活動状況に関するヒアリング、助言や指導を行いました。







2013年も引き続き支援活動を継続していきます。