2012年6月28日木曜日

福島県双葉町民への心のケア支援活動で再び加須市を訪れました。





JSTSS重村副会長(防衛大学校精神科学講座)は、埼玉県加須市を再び訪問し、福島県双葉町民のこころのケア支援活動を行いました。
この活動はJCCCNC様の支援を受けています。

福島第一原発の所在地である双葉町は、原発事故後、埼玉県加須市にある旧騎西高校に自治体・住民が避難。
いまだに避難所が運営されており、東日本大震災で唯一残る避難所となっています。

今回は双葉町保健業務担当者、ふくしま心のケアセンター職員、埼玉県加須保健所職員を対象に、職員の健康対策の協議、事例検討コンサルテーションを行いました。

来月以降も関係者と引き続き連携し、職員の健康管理対策、事例検討会などを行っていく予定です。

2012年6月27日水曜日

福島県中保健所にて第1回被災者心のケア事業打合せ会を行いました。





ふくしま心のケアセンターの設立を受けて、県中保健所管内では、県中方部センター配属職員と保健所職員が4月より被災者支援活動を開始しています。

6月19日、JSTSS重村副会長(防衛医科大学校精神科講座)は福島県県中保健福祉事務所(福島県須賀川市) を訪問し、福島県中保健所職員、ふくしま心のケアセンター県中方部センター職員など計10名の方を対象に 打合せ会および助言とミニレクチャーを行いました。
この活動はJCCCNC様の支援を受けています。

この打ち合わせ会は、センター設立後初の開催で、参加者各自からはこれまでの活動経験、現在の活動で抱えている課題が報告されました。
その上で、現在の課題、活動の方向性についての整理、支援者教育体制、支援者ストレス対処法などを協議し、山口保健所長、重村理事が助言を行いました。
また「支援する我々が大切にすること」というレクチャーを実施し、今後の情報交換、連携を確認しました。
保健所職員によるお茶・菓子・音楽の準備で、終始リラックスした雰囲気で行われ、支援者にとっての「ひとやすみの会」となる意義深い会でした。

7月以降もニーズに合わせた研修会、個別相談、事例検討会など実施する予定です。

2012年6月19日火曜日

5月25日、福島県県北保健所にて講演及び相談事業を行いました。



講演では、この春に立ち上がった福島県こころのケアセンター(昼田センター長)のスタッフを中心に多くの方々(100名前後)に集まっていただきました。
この活動はJCCCNC様の支援を受け、行っています。

内容は支援者のストレスです。
多くの行政職員は相当の疲弊を感じていますし、睡眠障害や集中障害といった状態に陥っている人もいます。
言うまでもないことですが、職員の方々もまた被災者でありながら、立場ゆえに一層強い自責感や無力感に悩んでおられる方も少なくありません。
最も困難なことは、なかなか復興の足取りが見えないことです。
立場上なかなかそうした不安を語れないことがあるでしょうが、やはり自身の健康を考える場はとても大切と考えています。

行政支援職スタッフの方々と貴重な時間を過ごすことができました。
次回はまた6月20日~22日に、より少数の方々とコンサルテーションなどを行う予定です。
微力ながら皆さんのお手伝いができればと思います。

前田正治記
(JSTSS会長/久留米大学医学部精神神経科学教室准教授)

2012年6月14日木曜日

福島県双葉町民への心のケア活動支援がスタートしました。




福島県双葉町役場となっている旧埼玉県立騎西高校(埼玉県加須市)



訪問した加須保健所


福島第一原発の所在地である双葉町は、原発事故後、埼玉県加須市の旧騎西高校に自治体・住民が避難しています。
いまだに避難所が運営され(東日本大震災で唯一残る避難所)、職員たちは避難所と同じ敷地内で膨大な業務に追われています。

6月11日、双葉町保健業務担当者、ふくしま心のケアセンター職員、埼玉県加須保健所職員を対象に、JSTSS重村副会長(防衛医科大学校精神科講座)は心のケア活動に関するコンサルテーションを行うべく、福島県双葉町役場(埼玉県加須市、旧埼玉県立騎西高校)を訪問しました。
この活動はJCCCNC様からの支援を受けています。

打合せでは、各自の役割を明確化し、職員が感じているストレスの聞き取り、健康管理にむけての提言方法、今後の連携などを話し合いました。

今後は関係者と連携し、職員の健康管理対策を協働策定するほか、事例検討会を続けていく予定となっています。

2012年6月13日水曜日

かかりつけ医対象 震災とこころのケア研修を塩釜市で行いました。







日本トラウマティック・ストレス学会とファイザー株式会社の共催事業として、日本医師会、国立精神神経医療研究センターの後援を受け、被災地のかかりつけ医を対象とした震災とこころのケア研修を行っています。

6月5日に塩釜市医師会会員医師、近隣自治体職員(塩釜市・多賀城市・七ヶ浜町・松島町・利府町など) を対象に、「一般臨床に求められるこころのケアの知識」をテーマとして、JSTSS重村淳理事(防衛医科大学校精神科講座)が講演を行いました。
JSTSSとファイザー株式会社の共催事業としては初の宮城県での講演で、当初の予定であった20名を大幅に越える約40名の方が参加されました。

講演では、医師会医師や支援者が震災後に関わりうる精神障害、特にうつ病・アルコール症・PTSDについて詳解。
医療関係者など支援者が被災者でありながら支援活動を行う重要性を労うとともに、いたわりが必要であることを説明しました。