2011年12月14日水曜日

12/7、8 仙台にて災害時のこころのケア研修会を行いました。





講義の様子




メリッサ ブライマー先生



パトリシア ワトソン先生とファシリテーターの大澤智子JSTSS副会長



こちらのブログでも告知をしておりました災害時のこころのケア研修会を、12月7日・8日の二日間、日本トラウマティック・ストレス学会と日本イーライリリー株式会社の共催で行い、好評のうちに終了しました。

7日は約70名、8日は約40名の方にご参加いただき、両日とも多くのロールプレイが行われ、実践的な内容となりました。

参加者は東北や関東のJSTSS学会員、東北三県で支援活動を行われている皆さんが中心で、北は北海道から南は徳島まで、その他兵庫、大阪、岐阜、愛知など、各地からはるばる仙台まで多くの方にお越しいただきました。

初日はJSTSS震災特別委員会加藤寛委員長の開会の辞から始まり、アメリカからお招きしたメリッサ ブライマー先生とパトリシア ワトソン先生によるサイコロジカル・リカバリー・スキル(SPR)についての講義がスタートしました。
通訳は二日を通してJSTSS大澤智子副会長が担当。
SPRの研修は本来通訳なしで丸2日かけて行うとのことで、今回はそれを通訳を入れて1日でできる内容に凝縮していただき、SPRの概略が理解できる内容となりました。
各セクションにロールプレイや質疑応答などをはさみ、被災地で実際に聞かれた声や現在困っていることなどを参加者から聞き取りながら講義が進められました。

二日目は、学校で事件や事故が起こった際に、サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)をどのように使うのかが講義のテーマでした。
参加者を4つのグループに分けて、現在被災地の学校現場で起こっている問題を話し合い、それをシェアする機会が設けられたり、二人一組でのロールプレイ、またグループでPFAを使う時のロールプレイなどが行われたりしました。

講師のお二人は、今後の東北における復興において今回の研修が役に立つことを願うということ、そして既に多くのすばらしいことが被災地において行われていると聞き感銘を受けたという言葉で講義を締めくくりました。

ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

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