2011年5月22日日曜日

子どもの悲嘆反応について

今回の大震災では、141人の子どもたちが親を亡くし孤児となったと伝えられています。彼らのほとんどは、親戚に養育されているとのことですが、平成14年に制度化されて活用が期待される親族里親制度がほとんど利用されていないと、最近報じられていました。阪神・淡路大震災の際には、68人が孤児になり、彼らに対してはあしなが育英会がレインボーハウスという施設を神戸市内に開き、多くの遺児たちの集う場所となりました。ここは、阪神・淡路大震災だけでなくJR福知山線脱線事故などの遺児たちのケアに大きな役割を果たしました。また、作家の藤本義一さんが発起人となってて芦屋市内に浜風の家という施設も、震災から4年後に作られています。
死別に伴う悲嘆反応の多くは、当たり前の心理的反応で時間の経過とともに、激しい感情はおさまり悲嘆も徐々に背景に退いていくといわれています。子どもたちに見られる、死別から早い時期の悲嘆反応の特徴と対応について、当学会理事の中島聡美(国立精神・神経医療研究センター)らがまとめました。
災害後の子どもの悲嘆反応の理解と対応

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