2011年3月18日金曜日

子どもと災害報道

災害後の報道は災害の実態を克明に社会に伝えるとともに、安否情報や生活関連症状などを得るための貴重な情報源です。阪神・淡路大震災の際も数ヶ月にわたって全国に報道され続けた結果、被災者の心理的影響とケアの必要性が、社会に広く理解されることに貢献しました。一方で、悲惨なシーンが繰り返し流されることによる影響について危惧する声も聞かれます。特に、子どもへの影響は早い段階から検討しておかなければならない課題です。この点に関して、アメリカ児童思春期学会の資料にしたがってガイドラインを作りました。

ニュースを見ることの影響を小さくするためのガイドライン
・子どもがどれだけの時間、ニュースなどを見ているか知っておくこと。
・報道が子どもを苦しめたり混乱させたりすることが予測されるなら、子どもとお話をするために十分な時間がとれ、静かな場所が取れることを確認しておくこと。
・子どもがニュースを見るときは一緒に見ること。
・子どもが何を聞いて何を疑問に思ったのか聞いてみること。
・必要な時にはそばにいて子どもに、安全を守ってあげると話し、子どもに簡単な言葉で安心を与えること。
・これまでになかった不眠や恐れ、夜尿、大泣き、自分の心配について話すなど、報道が子どもに恐怖や不安を与えた場合に起こる可能性のある症状を見つけること。

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