2011年3月29日火曜日

阪神・淡路大震災後の精神科救護所とこころのケアセンター

現在、被災地には多くの精神科医療チームが入り、主に精神科医療ニーズに応えています。通院先をなくした精神障害者への投薬、被災した精神科病院での医療活動などは、早急に対応が必要な問題で、厚生労働省を経由した自治体からの派遣チーム、地元大学病院がコーディネートした医療チーム、精神科病院協会や関係学会からの要請に呼応した医師などが、献身的な活動を行っています。16年前の阪神・淡路大震災の際も、これらの問題に対応するために各保健所に「精神科救護所」が設置され、約3ヶ月にわたって活動しました。当時と比較して明らかなのは当初からコーディネートが行われている点です。阪神・淡路大震災の際には全体をコーディネートできたのは数週間経過してからで、しばらくは混乱した状態が続きました。また、復興期には「こころのケアセンター」という専従機関が5年間にわたり設置されましたが、さまざまな問題に直面しながら、手探りで活動を展開していかなければなりませんでした。

参考までに、阪神・淡路大震災後の状況をまとめてみましたので、ご覧下さい(PDF)

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