2011年3月17日木曜日

惨事ストレス対策

災害現場に第一陣として派遣された救援チームの帰還が続いています。現地の悲惨さは報道されている以上に壮絶なもので、ベテランの専門職をもってしても大きな心理的影響を受けてしまうことが耳に入ります。何もできなかったという無力感、強い自責感にとらわれてしまう方が多いのが今回の特色のようです。こうした惨事ストレスへの対処法を簡単にまとめてみました。
【惨事ストレスの基礎知識】
1)誰もが影響を受ける可能性がある
2)惨事ストレスの影響は「異常な状況のもとでの正常な反応」である
3)多くは周囲のサポートや気分転換の方法を上手に使いながら回復する
【惨事ストレスの典型的な反応】
1)不眠、イライラ、過敏 (過覚醒)
2)被災地での状況や活動したことが現実のこととは思えない (解離)
3)活動中に目にした場面が急に脳裏によみがえる・悪夢を見る (再体験)
4)被災地を思い出させるものや人に近づかない・活動について語りたがらない (回避)
5)十分な活動が出来なかったことへの罪責感、怒り、無力感
【本人ができること】
1)休息  ⇒大切な人との時間を持ち、十分な休養を取る
2)気分転換 ⇒運動や趣味の時間を積極的に持つ
3)語る ⇒信頼できる人に体験を分かち合うことが役に立つ場合もある
⇒ 目指すは、快眠・快食・快便!
【職場ができること】
1)労い ⇒被災地に派遣された職員とその人の仕事をカバーしていた職員に対して
2)休息 ⇒身体と心を休める環境を
3)見守り ⇒休み明けの言動に注意を払い、普段の様子と大きな違いがないかを観察
4)日常を回復する ⇒いつも通りのあいさつ、さりげない声かけが安全な対応。

【専門家への相談】
1)これらの影響が原因で眠れないことがしばらく続く
2)状態が改善されず、気分の落ち込みが続き、業務に影響が出る

詳しくはこちらをご参照下さい

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